フィンランドは、情報通信技術において世界をリードする国の一つだ。フィットネストラッカー、スマートコンタクトレンズ、ARグラス、スマートウェア、スマートファブリックなど新しいテクノロジーの生産国として知られている。



今回は教育面に焦点を当て、フィンランドではどのようなICT教育が行われているか見ていくとする。
そんなフィンランドは10年以上前という早い時期からICT教育に力を入れている。30歳未満の高等教育卒業生の 2.2%がSTEM科目 (科学、技術、工学、数学) の高等教育の学位を取得しているが、その数はデンマークでは 1.9%、ドイツでは 1.6%となっている。他国と比べても学位の取得率が高く、学生がテクノロジー分野に深く興味を持っていることがわかる。そんな意識の高い学生が出来上がった理由は、フィンランドのICT教育の開始時期の早さと言えるだろう。教育システム全体では小学校 1 年生から始まり、テクノロジーを通じた正規の学習と課外学習で構成されている。他国もみてみるとデンマークはフィンランドと同じ時期、ドイツでは中等教育からICTに触れ始めることがわかった。幼稚園を卒業したばかりの一年生からテクノロジーの教育が導入されるため、小学校卒業時期でも十分知識が身についているはずだ。また、ウェブサイトを所持する学校の学生、仮想学習環境がある学校の学生が全学年でEUの平均より大きく上回り、インターネットに接続されていない学校は非常に少なくICTに親しみやすい環境整備がされていることがよくわかる。

そのようなフィンランドの授業でのICTの使い方について紹介しようと思う。学校の授業では、一人一台のタブレットを導入することで、より一人一人のレベルに合わせた授業を行うことが可能になった。そしてそのプログラムを通してデバイス、ソフトウェア、サービスの使い方を練習し、その主な使い方や操作の原則を学ぶ。また、キーボード操作や基本的な文章作成・処理能力も身につけるそうだ。学校の授業内で基礎的なものを学ぶことができるのはこれからシステムが複雑になっていく際に基本が身についているため適応しやすくなるはずである。また社会に出るときに困らなくて済む。また、教室の日本との雰囲気の違いで言うと、日本の小学校では黒板を使い、チョークでわざわざ手書きで書き起こすが、フィンランドでは電子黒板、プロジェクターが用意され、教師的にも授業内での負担が減るのではないかと考えた。
このようにフィンランドではICT教育が活発で、その影響を受け、子供たちのテクノロジーへの姿勢も高まっているように思われる。テクノロジーがどんどん進んでいく世の中にはぴったりな教育の仕方であるといえよう。
参考文献――――――――――――――――――――――――――――――――――――
WHY FINLAND IS THE BEST PLACE TO STUDY ICT、EDUNATION、公開日未公開、2023年6月7日アクセス、

フィンランドのICT教育は日本の10年先をいっている、Hatena Blog、2019年7月8日公開、2023年6月10日アクセス、
SURVEY OF SCHOOLS: ICT IN EDUCATION COUNTRY PROFILE: FINLAND、European Schoolnet、2012年11月公開、2023年6月10日アクセス、
https://ec.europa.eu/information_society/newsroom/image/document/2018-3/finland_country_profile_2F95B00C-C5E5-C4E9-B37C237CD55B0AD0_49435.pdfTransforming Finnish schools to mobile learning environments with a competence-based core curriculum、UNESCO、2019年公開、2023年6月12日アクセス、
海外事情第4弾】ドイツのプログラミング教育の現状はなんだか日本の現在と似ていました、TSUKURU、2017年1月4日公開、2023年6月21日アクセス、 https://tsukurukids.com/1194#:~:text=%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E4%BB%98%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E5%AD%A6%E6%A0%A1,%E3%81%A6%E8%A1%8C%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82